SNS、動画配信サービスなど、インターネットサービスやアプリは、正しく使用できれば便利なツールですが、匿名性の高いものの場合は誹謗中傷、いじめなどの温床になり、事件や犯罪に巻き込まれるケースも残念ながらあります。
被害者は子供だけではなく、大人、企業そのものにも影響を及ぼす場合もあり、これからの時代を生きる私たちにとって、情報活用能力は不可欠と言えます。
本ページでは、ネットトラブルで泣き寝入りをしないに、事前に知っておくと良い内容をご紹介します。
■ネットトラブルで以下のことでお悩みではないでしょうか?
・ インターネット掲示板で誹謗中傷を受けた
・ SNSで自分の知られたくない情報が拡散された
・ 事実無根の中傷をしてくる人に対して損害賠償請求をしたい
・ 自分の名誉を棄損する記事の削除を請求したい
◆インターネット掲示板で誹謗中傷を受けた
掲示板において、誹謗中傷を受けたことに対する対応は主に2つあります。1つは書き込みを削除したい。もう一つは、書き込みをした投稿者を特定し、損害賠償請求をしたい場合です。
前者の場合、運営者に書き込みを削除してほしい旨の連絡をすることで、削除してもらえるケースは多いですが、大元の運営が海外にある場合削除されるまでに時間がかかる、そもそも対応してくれるかわからない場合もあるので、ネット法務に詳しい弁護士に相談されるのが良いでしょう。
一方後者の場合、書き込んだ個人を特定する必要があるので、一定の手順を踏む必要があります。
●1:開示請求
まず、誹謗中傷の書き込みがあったサイト管理者(コンテンツプロバイダ)に対し、書き込んだ人物のIPアドレスと、タイムスタンプの提示を求めます。この請求を「発信者情報開示請求書」と言い、コンテンツプロバイダに対して書類を送付するか、裁判所から「発信者情報開示仮処分」を下してもらうことになるでしょう。必要があります。
●2:個人情報の開示請求
IPアドレスとタイムスタンプの情報がわかったら、今度はインターネットプロバイダに対して、投稿者の氏名、住所、電話番号などの個人情報の提示を求めます。個人からの請求に対してはもちろん、弁護士からの請求であっても、インターネットプロバイダとしては個人情報を開示する義務はありませんので、交渉自体は難航するケースが多く、慎重な行動をとる必要があります。
●3:タイムスタンプやログの情報は一定期間で消える
ログは接続記録のことで、3~6ヶ月ほどの保存期間とされていますが、絶対ではありません。もしログが消えてしまえば個人を追うことも難しいので、一刻も早い対応が必要になると、覚えておくとよいでしょう。
●4:損害賠償請求
ネットの掲示板上に書かれた誹謗中傷により精神的苦痛を受けた場合、損害賠償を請求します。
●5:刑事告訴
問題が悪質な場合は、名誉毀損罪や侮辱罪、脅迫罪や業務妨害罪での捜査、逮捕を依頼することが考えられます。
◆SNSで自分の知られたくない情報が拡散された
自分の個人情報を勝手にSNSで拡散されることは、プライバシーの侵害や名誉毀損に該当する可能性も高いです。どうしたいかは相談者さま次第ですが、個人を特定し損害賠償を請求するなら「発信者情報開示」から行うことになります。
■ネットトラブルの解決を弁護士に依頼するメリット
◆掲示板における誹謗中傷の削除対応がスムーズ
掲示板・SNS・ブログなど、投稿の削除ルールや手続き内容はサイトによって異なるため、ITと法律の両方の知識が必要になります。IT・ネットトラブルに強い弁護士に依頼をすることで、削除依頼の手間と労力を軽減し、削除が成功する可能性を大きく高められるでしょう。
◆投稿者の特定と損害賠償請求が成功しやすい
誹謗中傷の加害者を特定するには、投稿があったサイトと加害者が利用したプロバイダ(ネット事業者)に対して、情報の開示請求をする必要があります。複雑難解な手続きは法律のプロである弁護士へお任せください。
◆刑事告訴のサポート
掲示板に投稿した人物を刑事告訴する場合、告訴状の内容が重要です。誹謗中傷の内容が犯罪行為に該当する理由を明確に記載する必要があるため、告訴が受理される可能性を高めたいのであれば、告訴状の作成や警察とのやり取りは、弁護士へ任せるのがベストです。